本年も、例年どおり全国理容組合連合会 衛生遵守運動の一環として
広島県尾道庁舎に於いて衛生消毒講習会、ゲートキーパー(こころの健康づくり・自殺予防)『こころのサインに「気づく」「聴く」「つなぐ」「見守る」』の講習会を開催しました。今回も尾道、因島、瀬戸田の3支部合同の講習会でした。
尾道市市民生活部環境政策課 原 吉洋氏の挨拶後、
三住 武 尾道支部長の挨拶、理美容師の今後の各店舗での男性、女性への施術の問題等を話されました。
◎ゲートキーパー講習会
テーマは、『こころの健康づくり(自殺予防)こころのサインに「気づく」「聴く」「つなぐ」「見守る」』
広島県東部保健所から、保健課 主任専門員 開本 真由美氏から「ゲートキーパー宣言」「気づきとつなぎの役目」についてお話して頂きました。尾道支部でのゲートキーパー講習は5回目になります。
近年、よく耳にする「うつ」は特別な病気ではなく、一生のうちに心の病気にかかる方は5人に1人。広島県では年間の自殺者数が上昇傾向で自殺しようとする人の4分の3は心の病気だそうです。
また、心の不調よりも身体にも不調が現れることもあるそうです。自殺したいと思った事がある方が20歳以上の人で4人に1人の割合で居るそうです。「気合いが足りない」とか「怠け」といったものではないので専門医の治療が必要ですと仰いました。今年から新たな項目として、「飲酒」と「うつ」についての事項がプラスされました。「アルコールを飲む事で辛さなどを紛わすのはやめましょう」とお話しされました。うつ病は、意外と身近な病気です。うつ病のサイン、特に不眠に注目し不眠の話題をきっかけにして、受診につながるように声かけが大事です。
自殺問題は身近な問題なので、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴き、適切な支援に繋げて、見守る事で、私達にも出来る事があります。私達理容師は、聴く技術で気づき、支援してあげて下さいとお話しされました。
◎衛生消毒講習会
@尾道市福祉保健部保険年金課から、保健師 吉原 綾氏から「あなたらしく健康でいるために」のテーマでお話していただきました。日々の食事の話、カロリーや塩分に気をつける事を話され尾道市での集団検診で、特定検診が無料で受けられることやその他の検査、検診が格安で受けられる事を話されました。
5分休憩後、
A尾道市市民生活部環境政策課 専門員 小田 篤氏から「手指衛生からはじめる感染予防」についてお話して頂きました。
手指は1人ごとに洗浄・消毒を確実に実行して下さいとお話がありました。
お客様ごとに手指洗浄を行う。血液に触れたときはすぐに石鹸・流水で洗い流す。
感染症、皮膚疾患のあるお客様の施術後は特に厳重に消毒を行う。手指を石鹸で洗う時、15秒以上洗浄し洗い残しが生じやすい親指、各指の股、爪は念入りに洗浄して下さいと仰いました。
続いて、酸化染毛剤による皮膚障害について話されました。各店舗でお客様の状態をしっかり把握しカウンセリングをして、自店で使用している薬剤で起きるアレルギーの特性、対応策等について確実に知識として身につけることがプロとして必要です。安心・安全なサービスを提供して下さい。最後に○施設の名称、営業者の氏名、住所の変更○管理理容師・理容師・補助者の解雇・雇い入れ○構造設備の変更○理容師が結核、感染症の皮膚疾患に罹患・治癒した時など、届け出が必要です。
自分自身の為、お客様の為に日頃から適切な消毒方法、安心・安全なサービスの提供を心掛けましょう。 (
(文化広報 柴本 宏)
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